データエンジニアのものこと

データエンジニアです。技術系のことや買ったものの感想などをネタにします。

基本情報技術者試験に合格して思ったこと

はじめに

先週IPA の基本情報技術者試験を受験してきました。結果速報では科目 A・科目 B のどちらも 6 割を超えることができ、合格しているかと思われます。受験するきっかけとしては仕事の研修で IT パスポートを受験しなさいと案内があり、以前から基本情報技術者試験(以下 FE)を勉強していた私は IT パスポートを勉強をしながら、いっそ FE まで受験するかと思い受験しました(実は IT パスポートを受けようとしたのですが、受験日程が埋まっており、3 か月後しか受験できない状況でした)。改めて FE を受験して、やっと合格したのでその所感を本記事にまとめていきます。本記事では試験対策や合格法などは書いてません(他にたくさんあるから)。あくまで一例としての私の主観を記述しています。
ところで、X(旧 Twitter)でも基本情報がいる・いらないで燃えてる時期でもありました。# 基本情報で検索してみてください。基本情報に村を焼かれた IT エンジニアがいる(資格に関する話題で逆上する人たち)というコメントが個人的 MVP でした。

なぜ受験したのか

情報系の大学や専門学校を出ていない、つまり情報系の専門教育を受けていないため基礎的な知識をつけるために受験しました。いるいらないの議論ではないのですが、その人の背景によっているいらないはあると思います。私は情報系の大学を出ていないため基礎的な知識を体系的に学ぶ機会がありません。インプットととして資格勉強、アウトプットとして受験という形を選びました。

試験内容所感

実は何度は落ちていて、現在の科目 A・科目 B の形式になる前にも受験しています(いつ変更になったのかは忘れました)。午前問・午後問(言語選択式)のときに午前問 80 点・午後問 59 点でメンタルブレイクし、一時期受けることをやめました。そのころに比べたら現在の形式のほうが科目 B の難易度が落ちているのではないかと思います。難易度というか事故る可能性が低くなりました。
前回の形式だと、大問(長いプログラム)があってそこから小問に続いていきます。これはテストあるあるですが、小問の 1 番目が解けないと以降の問題も解けません。これ試験側の問題が解けるような配慮ですが、その 1 問目すら解けないときもあり、無事に爆死です(オツカレサマデシタ)。
対して科目 B では小問の集まり(短いプログラム)で構成されているため、上記のように爆死することありませんし、解ける問題と解けない問題がはっきりします。この変更によって得点しやすくなっているのではないでしょうか。

嫌だろうなって思うところ

  • 基礎内容すぎる(でも大切な)箇所がある
    • コーディングやクラウドだけを学んでいる人にとっては bit や byte、n 進数の計算など、ここから始めるの?って思って嫌になりそう。プログラム書いてピコピコするだけなら意識することないですし、今後もそこまで意識してプログラムをするイメージもしにくいんじゃないでしょうか。
  • ビジネスライクな知識の領域(ストラテジ系)が多い
    • 情報の専門学校や大学を卒業ばかりの人にとっては実感できない内容で勉強してても面白味を感じないのではと思います。社会人 3 年目くらいになってこの言葉よく聞くなってなるものが多いです。
  • ストラテジ系でアルファベット 3 文字の略語が多く、知らないだけで失点するときがある
    • 実はこれに関しては攻略法があります。3 文字と選択肢の説明から意味を予測できることができるものがあります。略される単語も限られている、過去問を解いている中でどこかで出てきている(記憶の片隅にある)、これらのことを考えると知らなくて解けることがあります。

いいねって思ったところ

  • 幅広い出題領域
    社会人として IT に関わっていくうえで必要な内容が過不足なく出題されていると感じています。セキュリティや内部統制など IT に籍を置いていればいつか必ず関わりそうな内容を網羅しています。これが逆に IT エンジニアには必要ないんじゃね?って思わせる要因かもしれません。
  • 情報系教育の救い
    私のような専門教育を受けていない人材は転職などの面接のときにこの資格があれば基本的な知識はあるのねくらいの認識してくれるはず。逆にもっていなくても挽回する方法はいくらでもある(面談の質疑など)けど、もっていない状態で情報系の資格はもっていますかと聞かれたときになにも答えられないのは気まずい。そのルートは避けられるかなといったところです。

まとめ

いい試験であることは間違いないと思います。対して反論があるのもわかります。ゴリゴリに開発をする人は余計な知識が多いと感じることもありますし、だったらプロダクトを触ってたほうが勉強になるという意見もわかります。技術系の知識だけはなく、経営から内部統制、セキュリティなど幅広く知識を求められるこの試験でもっとも適格なのは IT 系の開発者というより私のような事業会社に社内 SE なのではないかと感じました。シンプルに合格できてうれしかったです(小並感)。

今後は

特別書く必要はないと思いますが、応用技術者試験とデスぺの合格を目指します。35 歳までに取得して星野源(逃げ恥 ver.)を目指します。蛇足ですが、FE を高校生で受験して合格するニュース見て、すげーなって思います。ストラテジ系なんて高校生で勉強してもなんも面白くないのでは?と思ってしまいました。